地下水位制御システム「FOEAS(フォアス)」の施工現場の見学を行いました
「農業競争力強化農地整備事業 長穂地区」では地下水位制御システム「FOEAS(フォアス)」※の工事が行われています。
本年度採用された新卒1年目の職員が、地下水位制御システム「FOEAS(フォアス)」の施工現場で学んだことを記事にしました。
8月4日(月)、8月28日(木)に長穂地区(周南市)へ行き、どのようにして工事が行われているかを見学しました。
8月4日(月)は、ベストドレーン(パイプ)の埋設及び石などの障害物を取り除くために行うフォアスカッターによる先掘りと、ベストドレーンと疎水材(砕石)を同時に埋め込む作業を見学しました。

ベストドレーンと疎水材を同時に埋め込む様子
8月28日(木)は、ベストドレーンへの排水を効率的に行うための補助孔の施工や、幹線パイプと接続を行う際に確実に取り付けて水漏れ等が発生しないようにする作業などを見学しました。

補助孔施工の様子

ポリエチレン製立体十字管
初めは、何の作業をしているのか分かりませんでしたが、先輩からの説明を聞き、「フォアスに埋設するパイプはどのようにして設置しているのか」や「疎水材はなぜ入れるのか」などフォアスに対して理解を深めることができました。
フォアス施工中の現場を初めて見学しましたが、私たち設計者だけでなく、現場で工事をする方など、様々な技術者の手によりフォアスが導入されていることをあらためて実感することができました。
※地下水位制御システム「FOEAS(フォアス)」とは?
フォアスは、(独)農村工学研究所と(株)パディ研究所が共同開発したかんがい機能と排水機能を備えた施設です。
用水側の水位管理器と排水側の水位制御器を手動操作することで、ほ場内の水位を地表-30cm~+20cmまで設定できる仕組みになっています。
また、地中パイプに直交して補助孔を深さ40cmに1m間隔で施工することで、ほ場全体を均一に水位設定できるように考えられています。