お知らせ

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ニュース 2025.12.26 NEW

農業土木の世界を体験!~山口大学で出前授業を開催しました~

12月19日(金)山口大学農学部の学生のうち希望者を対象に、出前授業を開催しました。

『測量・水理計算・ICT(ドローンやアプリ)などの農業土木の世界を実際に体験しながら楽しむ』を目的に授業を行いました。

 

カリキュラム

座学では、ほ場整備・排水路断面の決定方法・災害復旧についての説明を行いました。

座学の様子

座学後は、水準測量・ドローンの操作・被害調査のアプリを実際に触って体験してもらいました。

まずは、水準測量です。

水準測量の様子

レベルを用いた水準測量では、測量の仕組みや標尺(スタッフ)の立て方、目盛りの読み方の説明を行いました。

レベルの仕組みを正しく理解した上で作業できており、「屋外で誤差の小さい値をとる方法を学ぶことができた」といった声も聞かれました。

また、学生の皆さんは、授業で顕微鏡等の操作経験があることからスムーズに操作を行えていました。

次に、ドローンの操作です。

農学部が栽培しているキャベツのほ場と実際の被災箇所を想定した法面の写真を撮影しました。

農学部が栽培しているキャベツのほ場(学生が撮影した写真)

実際の被災箇所を想定した法面の撮影(学生が撮影した写真)

「ドローン初めて操作したけど、楽しかった」といった声も聞かれました。

出前授業の中で、ドローン操作が一番楽しかったようです!

次に、被害調査アプリの説明です。

実際の被災箇所を想定し、全体の被害の様子が分かるようにアプリを使って写真を撮影しました。

また、その災害箇所の被害額がどのくらいになるかの算定も行いました。

被害調査アプリの様子

被害額算定では、目で見た情報で延長や高さを判断することが必要になります。

学生の目視での判断に、大きなずれが無く驚きました。

最後に、水準測量で得られた標高を用いて、マニングの公式による排水路断面の水理計算を行いました。

標高差と斜距離から勾配を求め、水路満水時の流量を算出しました。

マニングの公式による排水路断面の水理計算

実際のほ場整備において水理計算がどのように役立っているか、理解できていたと思います。

学生の皆さんとのやり取りを通じて、私たち自身も多くの気づきや学びを得ることができました。