地下水位制御システム(フォアス)の勉強会を行いました
「農業競争力強化農地整備事業 黒潟地区」(山口市秋穂西)では水田汎用化のため地下水位制御システム「FOEAS(フォアス)」※の工事が行われています。
今回、一部範囲の工事が完了したため、農家の方々にフォアスの操作説明会を行いました。
あわせて、当会の勉強会として、若手職員も参加しました。
「フォアスって具体的にどんなもの?」
「設計はしたことがあるけど、実際どうやって操作するの?」
参加者は今回の勉強会でそれぞれが抱く疑問を解消しようと、熱心に説明を聞いていました。
直接見るだけでなく、実際にフォアスの操作を体験することで、フォアスに対する理解を深めることができました。
経験豊富な職員も参加していたことから、若手職員も積極的に質問していました。
参加者からは「資料を見るよりも理解しやすかった」「実際の操作方法と、それに伴う水の流れについて学べた」「フォアスの施工有無による効果の違いを知れた」といった意見が出ていました。また、地元説明会と若手勉強会を兼ねる形であったため、「地元の方へのわかりやすい説明の仕方が勉強になった」という感想もありました。
フォアスから水を出せる期間は年間を通じて限られるため、貴重な体験になったようです。
今後も現場での勉強会を積極的に行い、職員のスキルアップを図ります。
※地下水位制御システム「FOEAS(フォアス)」とは?
フォアスは、(独)農村工学研究所と(株)パディ研究所が共同開発したかんがい機能と排水機能を備えた施設です。
用水側の水位管理器と排水側の水位制御器を手動操作することで、ほ場内の水位を地表-30cmから地表+20cmまで設定できる仕組みになっています。
また、地中パイプに直交して補助孔を深さ40cmに1m間隔で施工することで、ほ場全体を均一に水位設定できるように考えられています。